災害時停電に備える!家庭の防災計画の立て方


地震や台風、集中豪雨などの自然災害は、いつ起こるかわかりません。特に停電は、私たちの生活を支える電気が止まることで、情報収集、暖房・冷房、調理、通信など、あらゆる面で大きな影響を及ぼします。

災害時の停電に備えるためには、漠然と「備えなきゃ」と思うだけでなく、具体的な防災計画を立てることが重要です。今回は、家庭でできる防災計画の立て方を3つのステップで解説します。


ステップ1:現状の把握とリスクの特定

まずは、あなたの家が災害時にどのようなリスクに直面するかを把握することから始めましょう。

  • 家庭内の電力使用量を把握する:

    • 停電時に、最低限何が必要かを家族で話し合い、リストアップしましょう。

    • 例:冷蔵庫、照明、スマートフォンの充電、暖房器具(電気毛布など)、医療機器(人工呼吸器など)。

    • これらの機器が、それぞれどれくらいの電力を消費するかを把握することで、必要な電力備蓄量がわかります。

  • 備蓄品のチェックリストを作成する:

    • 懐中電灯、ランタン、ラジオなどの照明・情報収集ツール。

    • モバイルバッテリーや乾電池など、電源を確保するためのアイテム。

    • カセットコンロやボンベ、水、食料(最低3日分)など、生活に必要なもの。

    • 医薬品、簡易トイレ、防寒具など、家族の状況に合わせた備品。

  • 地域の災害リスクを把握する:

    • お住まいの地域のハザードマップを確認し、水害(洪水や津波)、土砂災害などのリスクがないか確認しましょう。


ステップ2:具体的な対策を立てる

リスクを把握したら、それに対する具体的な対策を立てていきます。

A. 電力の確保

  • ポータブル電源・蓄電池:

    • スマートフォンや小型家電の充電、照明などに役立ちます。災害時の利用を想定するなら、長期保存が可能なカセットガス式や、ソーラーパネルで充電できるタイプもおすすめです。

  • 家庭用蓄電池:

    • 太陽光発電と併用することで、日中の発電した電力を蓄えて、夜間や停電時に利用できます。停電時に家全体に電力を供給できる「全負荷型」や、特定の家電に絞って給電する「特定負荷型」などがあります。

  • 非常用自家発電機:

    • 大容量の電力を必要とする場合(冷蔵庫、エアコンなど)に有効です。ガソリン式、カセットガス式など、燃料の種類や出力によって様々なタイプがあります。

B. 生活の確保

  • 非常食・水の備蓄:

    • 飲料水は1人1日3リットルを目安に、最低3日分は備蓄しておきましょう。

    • 非常食は、缶詰やレトルト食品など、調理せずに食べられるものがおすすめです。

  • 情報収集手段の確保:

    • 乾電池式のラジオや、手回しで発電できるラジオを用意しておきましょう。

    • 災害時はSNSや電力会社のウェブサイトも活用できますが、スマートフォンのバッテリー残量に注意が必要です。

C. 連絡手段の確保

  • 家族との連絡方法を話し合う:

    • 災害時は電話がつながりにくくなることがあります。LINEなどのSNS、災害用伝言ダイヤルなど、複数の連絡手段を事前に決めておきましょう。

  • 集合場所を決めておく:

    • 自宅が被災して避難する場合に備えて、家族の集合場所を複数決めておきましょう。


ステップ3:計画の実行と見直し

防災計画は、立てて終わりではありません。

  • 非常用持ち出し袋の準備:

    • 懐中電灯、モバイルバッテリー、非常食など、いざというときにすぐに持ち出せるように、非常用持ち出し袋を準備し、いつでも取り出せる場所に置いておきましょう。

  • 定期的な見直し:

    • 家族構成やライフスタイルが変わるたびに、計画を見直しましょう。

    • 備蓄品は消費期限がないか、定期的にチェックすることが大切です。

最後に

災害時の停電に備えることは、家族の命と安全を守ることにつながります。

今回ご紹介した3つのステップを参考に、ぜひご家庭の防災計画を立ててみてください。

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