停電が冬季に起きた場合の危険性
冬の停電は、気温の低下により命に関わる危険を伴うことがあります。特に暖房や給湯などのライフラインが停止するため、家庭内での備えが重要です。以下のようなリスクが考えられます。
■ 主な危険性
-
低体温症のリスク
室内温度が10℃以下になると、長時間の滞在で体温が奪われやすくなります。高齢者や乳幼児は体温調整機能が弱いため特に注意が必要です。 -
凍結による水道トラブル
停電で給湯器やポンプが止まり、水道管が凍結・破裂する恐れがあります。特に屋外配管や北側の壁にある水道管は凍結しやすいです。 -
一酸化炭素中毒の危険
電気ストーブやエアコンが使えず、代わりに灯油ストーブや炭火を使用すると換気不足により一酸化炭素中毒のリスクが高まります。 -
食料や医薬品の保存問題
冷蔵庫が止まるため、長時間の停電では食品の腐敗やインスリンなど温度管理が必要な薬の劣化が起こります。 -
通信・情報遮断による混乱
携帯電話やインターネットが使えなくなり、避難情報や気象情報が入らない場合があります。
■ 冬季停電への備え
-
断熱材入りのブランケット・寝袋を常備する
-
ポータブル電源・乾電池式ライトを用意
-
ガスや固形燃料など電気を使わない暖房器具を確保(ただし換気を忘れずに)
-
水道管の凍結防止(水を少しずつ流す・布で覆う)
-
スマホの充電器・ラジオで情報収集を確保
停電が長引くと、家の中でも避難所の利用を検討する必要があります。特に真冬の夜間は気温が急激に下がるため、早めの判断が命を守る鍵となります。