ギトギト油汚れにサヨナラ！プロが教えるレンジフード（換気扇）クリーニングの極意と自分でできる簡単ケア
料理をするたびに、知らず知らずのうちに汚れがたまっているのが**レンジフード（換気扇）**です。フィルターのベタつき、ファンにこびりついた油汚れ、そしてレンジフード全体のホコリ…。見て見ぬふりをしてしまいがちな場所ですが、実はこの汚れ、放置すると大変なことに！
今回は、そんなギトギトのレンジフード汚れをスッキリきれいにする方法を、プロの視点も交えながら徹底解説します。「自分で掃除したいけど、どこから手を付ければいいかわからない」「プロに頼むのはどんな時？」そんなあなたの疑問を解決し、快適なキッチンを取り戻すお手伝いをします。
１．なぜこんなに汚れるの？レンジフード（換気扇）汚れの正体
レンジフードの汚れは、主に以下の３つが組み合わさってできています。
油汚れ: 揚げ物や炒め物など、調理中に飛び散る油のミストが空気中のホコリと混ざり合い、しつこいベタつき汚れとなります。これが放置されると酸化してさらに固く、落ちにくくなります。
ホコリ: キッチンはリビングなどと違い、調理の熱で上昇気流が発生しやすく、ホコリが舞い上がりやすい環境です。そのホコリが油と結びつき、フィルターやファンに付着します。
たばこのヤニ（喫煙環境の場合）: キッチンで喫煙する習慣がある場合、タバコのヤニも混ざり合い、さらに頑固な複合汚れとなります。
これらの汚れが時間の経過とともに何層にも重なり、黒くてベタベタした「ギトギト汚れ」へと変化していきます。
２．汚れを放置するとどうなる？レンジフードの健康リスクと不経済
「ちょっとくらい汚れていても大丈夫でしょ？」と思いがちですが、レンジフードの汚れを放置すると、様々な悪影響が出てきます。
(1) 換気効率が大幅ダウン！ニオイや煙が充満
フィルターやファンに油汚れがびっしり付着すると、空気の通り道が狭くなり、換気扇本来の力が発揮できなくなります。
料理のニオイがこもる: 揚げ物のニオイや魚を焼いたニオイがなかなか消えず、リビングにまで充満してしまいます。
煙が滞留: 調理中の煙がうまく排出されず、キッチンが白っぽくなったり、目に染みたりすることも。
湿気やカビの原因に: 換気が不十分だと、キッチンに湿気がこもりやすくなり、壁や天井にカビが発生する原因にもなります。
(2) 思わぬ電気代の出費！家計にも悪影響
換気扇のファンに汚れが絡みつくと、モーターに余計な負荷がかかり、電気をより多く消費してしまいます。つまり、換気効率が落ちているのに、電気代は余計にかかるという、家計に優しくない状況になるのです。
(3) 油が垂れてくる！？衛生面での問題
長期間放置されたレンジフードの油汚れは、調理中にポタポタと料理の中に垂れてくることがあります。これは衛生的に非常に問題であり、食中毒のリスクも高まります。
(4) 火災のリスクも高まる！取り返しのつかない事態に
最も恐ろしいのは、火災のリスクが高まることです。蓄積された油汚れは引火しやすいため、コンロからの火が引火してレンジフード全体に燃え広がる可能性があります。これは、非常に危険な状況と言えるでしょう。
３．自分でできる！レンジフードの「軽度な汚れ」を撃退するお掃除術
ここからは、ご家庭でできるレンジフードの簡単なお掃除方法をご紹介します。定期的なお手入れで、ガンコな汚れになるのを防ぎましょう。
用意するもの
アルカリ性洗剤（マジックリンなど、油汚れに強いもの）
ゴム手袋（洗剤から手を保護するため）
メガネ、保護ゴーグル（洗剤が目に入るのを防ぐため）
使い古しの歯ブラシ
スポンジ
雑巾（乾拭き用と水拭き用）
新聞紙や養生シート（床や壁の保護のため）
ゴミ袋（汚れた部品を漬け置きする際に使用）
お掃除のステップ
安全確保: まずは**必ず換気扇の電源を切り、ブレーカーも落としましょう。**感電や思わぬ事故を防ぐために最も重要なステップです。
周辺を養生: 床やコンロ周り、壁に洗剤や汚れが飛び散らないよう、新聞紙や養生シートでしっかり保護します。
フィルターを取り外す: ネジやクリップで固定されていることが多いので、説明書を確認しながら慎重に取り外します。フィルターの種類によって外し方が異なります。
フィルターの浸け置き洗い:
大きなゴミ袋に、外したフィルターと、フィルターが浸かる程度のぬるま湯（40～50℃くらい）を入れます。
そこにアルカリ性洗剤を規定量（または少し多めに）投入します。
袋の口をしっかり閉じ、30分〜1時間ほど放置します。これで油汚れが浮いてきます。
時間が経ったら、使い古しの歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落とします。汚れが落ちにくい場合は、再度浸け置きするか、洗剤を追加してこすります。
最後にシャワーでしっかりと洗い流し、完全に乾かします。
レンジフード本体（外側）の拭き掃除:
アルカリ性洗剤を雑巾にスプレーし、レンジフードの表面を拭いていきます。直接スプレーすると、液だれしたり、目に入ったりする危険があるので注意しましょう。
細かい部分は歯ブラシを使うと良いでしょう。
洗剤成分が残らないよう、固く絞った濡れ雑巾で二度拭きし、最後に乾拭きします。
ファン（プロペラ/シロッコファン）の掃除（可能な範囲で）:
プロペラファンタイプの場合、ネジを外してファンを取り外せるものもあります。外せる場合は、フィルター同様に浸け置き洗いが効果的です。
シロッコファンタイプは、奥まった場所にあり取り外しが難しいことが多いです。無理に外そうとせず、見える範囲の汚れを拭き取る程度にとどめましょう。
注意点: ファンは複雑な形状をしているため、自力での分解・組み立てが難しい場合があります。自信がない場合は無理せず、プロに任せるのが安全です。
お掃除のポイント
換気をしながら: 洗剤を使用する際は、必ず窓を開けるなどして換気を行いましょう。
ゴム手袋・保護ゴーグルを着用: 強力な洗剤は手荒れや目への刺激の原因になります。
熱湯は避ける: 熱湯を使用すると、油汚れが固まってしまうことがあるので、ぬるま湯を使いましょう。
プラスチック部品に注意: プラスチック製の部品に強力な洗剤を長時間浸け置きすると、変形や変色する場合があります。様子を見ながら行いましょう。
無理はしない: 特に高所作業や、複雑な部品の分解は、転倒や部品破損のリスクがあります。少しでも不安を感じたら、プロに依頼することを検討しましょう。
４．「もう限界！」そんな時はプロにお任せ！ダスキンのレンジフードクリーニング
「自分で頑張ってみたけど、やっぱり落ちない…」「分解が怖くて奥まで掃除できない…」「時間がなくて、とてもじゃないけど掃除する暇がない！」
そんな時は、**プロのレンジフードクリーニング（換気扇クリーニング）**に頼るのが一番です。特に、ダスキンでは以下のようなメリットがあります。
分解洗浄で徹底的にキレイに: プロは、ご家庭では難しいレンジフードの分解洗浄を行います。フィルターはもちろん、油がこびりついたシロッコファンや内部のパーツまで、専用の洗剤と機材を使って徹底的に洗浄します。
手の届かない奥の汚れも除去: 高所作業や、普段見えない奥の汚れも、プロの手にかかればスッキリ。手の届かない場所もピカピカになります。
頑固な油汚れも確実に除去: 市販の洗剤では落ちないような頑固な油汚れも、プロ仕様の強力な洗剤と専門技術でしっかり落とします。
安心と安全: 専門知識を持ったスタッフが、安全に配慮しながら作業を行います。感電や部品の破損の心配なく、安心して任せられます。
時間と労力の節約: 自分では何時間もかかる作業が、プロに任せればあっという間。その時間を有効活用できます。
最適な状態に復元: クリーニング後は、換気効率が改善され、電気代の節約にもつながります。まるで新品のような快適なキッチンが蘇ります。
こんなお悩みありませんか？
何年も換気扇の掃除をしていない
フィルターが油でベタベタして換気効率が悪い
換気扇の音がうるさくなった気がする
自分で分解して掃除する自信がない
とにかく徹底的にきれいにしたい
一つでも当てはまるなら、プロのレンジフードクリーニングを検討するタイミングかもしれません。
５．レンジフードをきれいに保つ秘訣！予防と習慣化
せっかくレンジフードをきれいにしたら、その状態をできるだけ長く保ちたいですよね。日々の少しの心がけが大切です。
使い終わるたびに拭く: 料理が終わったら、まだ温かいうちにレンジフードの表面をサッと拭くだけでも、油汚れの蓄積を抑えられます。水拭き後に乾拭きすると良いでしょう。
フィルターをこまめに交換・洗浄: 市販のフィルターを貼ったり、金属フィルターは月1回程度、食器用洗剤で洗ったりする習慣をつけましょう。
換気を心がける: 料理中は必ず換気扇を回し、窓を開けるなどして換気を行いましょう。
プロの定期的なクリーニング: １年に１回、年末の大掃除の時期など、決まった時期にプロに依頼するのもおすすめです。定期的にプロにメンテナンスしてもらうことで、常に清潔で快適なキッチンを保てます。
まとめ：レンジフードをきれいに保って、快適なキッチンライフを！
レンジフード（換気扇）は、キッチンの空気環境を清潔に保つために欠かせない大切な設備です。汚れを放置すると、換気効率の低下だけでなく、電気代の増加、衛生面のリスク、さらには火災の危険性まで高まってしまいます。
自分でできる範囲で定期的にケアしつつ、「もう手に負えない！」と感じたら迷わずプロに相談しましょう。きれいなレンジフードは、キッチンの快適さだけでなく、家族の健康を守ることにも繋がります。ぜひ、この機会にあなたのキッチンのレンジフードを見直して、気持ちの良いクッキングライフを送ってくださいね！