なぜ猫は近くに来るのに触ろうとすると逃げちゃうの？そのキュートな行動の秘密を解き明かそう！
猫ちゃんと暮らしている方なら、一度は経験があるのではないでしょうか？「あれ？近づいてきた！」と思ってそっと手を伸ばすと、サッと逃げられてしまう…。このちょっと切ない「ツンデレ」な行動、実は猫ちゃんからの大切なサインなんです。今回は、猫ちゃんが触ると逃げちゃう理由と、もっと仲良くなるための秘訣を、猫ちゃんの気持ちに寄り添いながら優しく解説していきますね。
猫ちゃんが逃げちゃうのはなぜ？隠された3つの理由
猫ちゃんが近くに来るのに触ろうとすると逃げるのには、いくつかの理由が考えられます。彼らの繊細な感覚や性格を理解してあげることが、仲良くなる第一歩です。
1. 匂いに敏感なんです！人間の香りは要注意
猫は人間よりもはるかに優れた嗅覚を持っています。私たちにとっては心地よい香水やボディクリームの匂い、タバコの煙、柑橘系の香りは、猫ちゃんにとって刺激が強すぎたり、不快に感じたりすることがあるんです。特に、見慣れない匂いや強い香りは、警戒心を抱かせてしまう原因になります。
【猫ちゃんの気持ち】
「うーん、この匂いはちょっと苦手だニャ…。近づいてきたけど、やっぱりちょっと怖いから離れておくニャ！」
2. 「触ってほしい」タイミングがあるんです
猫ちゃんは気まぐれに見えて、実は「今、撫でてほしい気分」「今はそっとしておいてほしい気分」というのをしっかり持っています。ゴロゴロ喉を鳴らしていたり、お腹を見せてくれたりする時は「撫でて〜」のサイン。でも、眠たそうにしていたり、何かをじっと観察していたりする時に急に触られると、「今はそういう気分じゃないニャ！」とびっくりして逃げてしまうことがあります。
【猫ちゃんの気持ち】
「ん〜、いい気持ちだニャ〜…って、え！今じゃないニャ！邪魔しないでほしいニャ…」
3. まだ慣れていないのかも？信頼を築く時間が必要
新しい環境にやってきたばかりの猫ちゃんや、以前に怖い経験をしたことのある保護猫ちゃんなどは、人間に慣れるまでに時間がかかることがあります。猫ちゃんはとても警戒心が強く、安全だと確信するまではなかなか心を開いてくれません。近くには来るけれど、触ろうとすると逃げるのは「まだあなたのことを完全に信頼しきれていないよ」というサインでもあるのです。
【猫ちゃんの気持ち】
「この人、悪い人じゃなさそうだニャ。でも、まだちょっとドキドキするから、これ以上は近づかないでおこうニャ…。」
猫ちゃんともっと仲良くなるための具体的なステップ
猫ちゃんが逃げちゃう理由がわかったら、次はいよいよ仲良くなるためのアプローチを試してみましょう。焦らず、猫ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。
ステップ1：香りのエチケットを守ってね
猫ちゃんと触れ合う時は、香水や匂いの強いハンドクリームは控えるようにしましょう。特に、初めての触れ合いでは、できるだけ無香料のものがおすすめです。清潔な手で優しく接することで、猫ちゃんも安心してくれます。
ステップ2：猫ちゃんの「触ってサイン」を見逃さないで！
猫ちゃんが「触ってほしい」とアピールしているサインは、いくつかあります。
- 体をすり寄せてくる: 足元や体に頭をこすりつけてくるのは「撫でて〜」の分かりやすいサインです。
- 喉をゴロゴロ鳴らす（ゴロゴロ音）: リラックスして甘えている時の鳴き声です。
- お腹を見せる（ヘソ天）: 完全に安心しきっている証拠！でも、お腹は猫ちゃんにとって急所なので、最初は触らずに見守ってあげましょう。
- ゆっくり瞬きする（スローブラッシュ）: 「あなたを信頼しているよ」という猫ちゃんからの愛情表現です。同じようにゆっくり瞬きを返してあげると、猫ちゃんも「通じ合えた！」と感じてくれます。
これらのサインが出ている時に、猫ちゃんの顔の周りや背中（特に尻尾の付け根あたり）を優しく撫でてあげると喜んでくれます。最初は短時間から、猫ちゃんの反応を見ながら少しずつ時間を長くしていきましょう。嫌がっているサイン（耳を後ろに倒す、しっぽをバタンと叩く、唸るなど）が見られたら、すぐに中止して距離を取ってあげてくださいね。
ステップ3：忍耐強く、猫ちゃんのペースを尊重して
猫ちゃんが近くに来たのに逃げちゃっても、追いかけたり、無理やり捕まえようとしたりするのは絶対にNGです。猫ちゃんは「この人は怖い！」と感じてしまい、さらに距離を置いてしまう原因になります。
【具体的な行動】
- 猫ちゃんが近づいてくるまで待つ: 猫ちゃんが自分から膝に乗ってきたり、足元にすり寄ってきたりするのを待ちましょう。
- 優しく声をかける: 「可愛いね」「いい子だね」など、落ち着いたトーンで優しく話しかけてあげると、安心感を覚えます。
- 目線を合わせない: 猫ちゃんはじっと見つめられると威嚇されていると感じることがあります。最初は顔を少し横にずらしたり、ゆっくり瞬きをしたりして、敵意がないことを示しましょう。
猫ちゃんが安心して過ごせる環境づくりも大切！
猫ちゃんがリラックスして「このお家は安全だニャ」と感じられる環境を整えてあげることも、仲良くなるためには不可欠です。
- 安心できる場所を確保: 高い場所（キャットタワーなど）や、隠れられる場所（キャットハウスや段ボール箱）を用意してあげましょう。
- 食事とトイレの管理: 毎日新鮮な水と美味しいご飯、そして清潔なトイレを用意してあげることは、猫ちゃんとの信頼関係の基本です。
- 無理強いはしない: 抱っこを嫌がる猫ちゃんもいます。無理に抱っこしようとせず、猫ちゃんが抱っこを求めてくるまで待ちましょう。
- 遊びで心を解きほぐす: おもちゃを使った遊びは、猫ちゃんのストレス解消にもなり、飼い主さんとの絆を深める絶好の機会です。猫じゃらしなどで適度な距離を保ちながら遊んであげましょう。
まとめ：猫ちゃんとの絆は「理解」と「忍耐」から
猫ちゃんが近くに来るのに触ろうとすると逃げるのは、決して「嫌われている」わけではありません。彼らの繊細な気持ちや行動パターンを理解し、尊重してあげることで、少しずつ信頼関係を築くことができます。焦らず、猫ちゃんのペースに合わせて優しく寄り添ってあげてください。きっと、いつか猫ちゃんから「撫でて！」と甘えてくれる日が来ますよ。その日を夢見て、猫ちゃんとの暮らしを楽しんでくださいね！