結婚式のご祝儀袋、これで完璧!中袋の書き方からお札の入れ方、包み方まで徹底解説
結婚式に招待されたけれど、「ご祝儀袋の準備ってどうするんだっけ?」「中袋の書き方やお札の入れ方、マナーがあるって聞いたけど…」と、悩んでいませんか?ご祝儀は、新郎新婦への祝福の気持ちを伝える大切なもの。失礼のないように渡したいですよね。
この記事では、ご祝儀袋の選び方から、最も迷いやすい中袋の書き方、お札の入れ方、そして正しい包み方まで、結婚式のプロがおすすめするマナーと注意点を分かりやすく徹底解説します。これさえ読めば、あなたの祝福の気持ちが、マナーに乗せて新郎新婦にきちんと届きますよ!
そもそも、ご祝儀袋ってどんな種類があるの?
ご祝儀袋は、包む金額によってふさわしいものを選ぶのが基本です。
- 1万円以下: 水引が印刷されたシンプルなデザイン
- 1~3万円: 蝶結び(何度あっても良いお祝い事用)または結び切り(一度きりのお祝い事用)の水引、のし付き
- 3万円以上: 豪華な水引(金銀・紅白など)、のし付き
結婚祝いのご祝儀は「一度きり」のお祝い事なので、「結び切り」または「あわじ結び」の水引を選びましょう。これらは一度結んだらほどけないことから、「二度と繰り返さないように」という意味が込められています。
これが正解!ご祝儀袋「中袋」の書き方
ご祝儀袋には、お札を入れる「中袋(中包み)」が入っています。この中袋の書き方には、いくつかのルールがあります。
表面の書き方
中袋の表には、包む金額を縦書きで記入します。数字は、改ざん防止のために**「旧字体(大字)」**で書くのがマナーです。
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正しい書き方例:
- 1万円の場合:金壱萬円
- 2万円の場合:金弐萬円
- 3万円の場合:金参萬円
- 5万円の場合:金伍萬円
- 10万円の場合:金壱拾萬円 または 金拾萬円
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ポイント:
- 「金」の後に漢数字で金額を書き、「円」をつけます。
- 縦書きで、中央にバランス良く書きましょう。
- 筆ペンや毛筆で書くのが丁寧ですが、濃い黒のフェルトペンでも問題ありません。
裏面の書き方
中袋の裏には、贈り主の住所と氏名を記入します。
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氏名: 左下にフルネームで記入します。
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住所: 氏名の左側に郵便番号から記入します。集合住宅の場合は部屋番号まで正確に書きましょう。
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なぜ住所と氏名を書くの?
- 新郎新婦が後でお礼状などを送る際に、誰からいくらいただいたのかを正確に把握し、間違いなくお礼をするためです。
【重要】ご祝儀のお札の入れ方と向き
ご祝儀に入れるお札は、どんなお札でも良いわけではありません。新札を用意し、正しい向きで入れることがマナーです。
1. 必ず「新札」を用意する
ご祝儀には、**必ず「新札」**を用意しましょう。新札は「この日のために準備しました」という、新郎新婦へのお祝いの気持ちと心遣いを表します。
- どこで手に入れる?: 銀行や郵便局の窓口で両替してもらえます。銀行のATMでは新札が出てこないことが多いので注意しましょう。
- どうしても新札がない場合: 新札が用意できない場合は、なるべくシワや折り目のない綺麗なお札を選び、アイロンをかけて綺麗にするなどの工夫をしましょう。
2. お札の向きは「肖像画が表、上向き」が基本!
お札は、中袋を開けたときに、お札の肖像画(人物の顔)が中袋の表側(金額を書いた面)から見て上になるように入れます。
- なぜこの向き?: 「顔を出す」という意味や、お祝いの気持ちを表す「お辞儀」のような意味合いがあると言われています。
- 複数枚の場合: 全てのお札の向きを揃えて入れましょう。
3. 枚数にも配慮を
- 一般的に、偶数枚(割り切れる数)は避けるのがマナーとされています。「別れる」を連想させるためです。
- ただし、「2万円」は「夫婦」や「ペア」を連想させるため例外的に許容される傾向があります。この場合、1万円札1枚と5千円札2枚のように、奇数枚数のお札の組み合わせにする人もいます。
- 「4」や「9」は「死」や「苦」を連想させるため、避けるべき数字です。
気持ちを込めて!ご祝儀袋の正しい包み方
中袋にお札を入れたら、いよいよご祝儀袋で包みます。ここにもマナーがあるので、しっかり確認しましょう。
1. 中袋を外袋に入れる
中袋を、外袋(のしと水引がついた包み)の中央に入れます。
2. 下側の折り返しを上にかぶせる
ご祝儀袋の裏側を見て、まず下側の折り返しを上側に重ねるように折り返します。
3. 上側の折り返しを下にかぶせる
次に、上側の折り返しを下側に重ねるように折り返します。
- なぜこの順番?: 下から上に折り返すのは「幸せが上に向かっていく」「慶事」を意味します。逆に上から下に折り返すのは「弔事(不祝儀)」のマナーなので、間違えないように注意しましょう。
4. 水引をかけて完成!
最後に、水引を元の形に戻し、ご祝儀袋が完成です。
ご祝儀袋を渡すタイミングと渡し方
ご祝儀は、結婚式の当日、受付で渡すのが一般的です。
- 渡すタイミング: 受付に到着したら、まずお祝いの言葉を述べた後、「本日は誠におめでとうございます」といった言葉を添えて、ご祝儀を渡しましょう。
- 渡し方: ご祝儀袋は、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが丁寧なマナーです。受付で袱紗から取り出し、相手が表書きを読める向き(受付の人から見て正面)にして、両手で渡しましょう。
まとめ:マナーを守って、心からの祝福を伝えよう!
結婚式のご祝儀は、単なる現金のやり取りではありません。新郎新婦への祝福と、これからの幸せを願う気持ちを形にしたものです。中袋の書き方やお札の入れ方、包み方など、一つ一つのマナーには大切な意味が込められています。
この記事でご紹介したポイントを押さえれば、あなたも自信を持ってご祝儀を渡せるはずです。マナーを守って、新郎新婦の門出を心からお祝いしてあげてくださいね!