「これ、もしかして…?」骨董品の鑑定士が教える!簡単な見分け方と価値のヒント


「実家の蔵から出てきた古い壺、もしかして価値があるかも…?」

「フリマサイトで見つけた古い茶碗、本物かどうかわからない…」

骨董品の世界は奥深く、専門的な知識がないと、何が価値のあるものなのか見分けるのは難しいですよね。しかし、骨董品の鑑定士が普段見ている**「簡単なポイント」**を知っておくだけで、目の前の品物が本物かどうかのヒントをつかむことができます。

今回は、誰でもすぐに実践できる骨董品の簡単な鑑定方法と、価値を見極めるための基本的なヒントをご紹介します。


1. 骨董品は「なぜ価値があるのか」を知る

骨董品に価値が生まれる要素は、主に以下の3つです。

  • 希少性:現存する数が少ない、一点もの、特定の時代にしか作られていないなど。

  • 歴史的価値:歴史上の人物が使っていた、歴史的な出来事に関わっているなど。

  • 美術的価値:高度な技術で作られている、芸術性が高い、有名作家の作品であるなど。

これらの要素が複数合わさることで、骨董品の価値は高まります。


2. 鑑定士が注目する!簡単なチェックポイント3つ

専門的な知識がなくても、以下の3つのポイントを注意深く観察するだけで、その骨董品が持つ「物語」や「価値」のヒントが見えてきます。

① 裏側や底面をチェック!「銘(めい)」を探す

骨董品には、作った人や窯元(かまもと)を示す**「銘(サイン)」**が入っていることがよくあります。

  • 陶磁器:底面に作者の名前や窯元の名前が刻まれていたり、書かれていたりします。

  • 書画:作者の落款(らっかん)やサインが隅にあります。

  • 工芸品:木工品や金属製品には、作者の名前が彫られていることがあります。

【ポイント】

見たことのない銘でも、写真を撮ってインターネットで検索してみましょう。「(銘の文字) 作家」「(窯元の名前) 陶器」などで検索すると、意外な情報が見つかることがあります。


② 質感や重さを確認する

古いものには、古いもの特有の**「経年変化」**があります。

  • 陶磁器:古い陶磁器は、手に取ったときにずっしりとした重みや、釉薬(ゆうやく)のなめらかな手触りを感じることが多いです。

  • 金属製品:長年の使用により、表面がくすんだり、独特のツヤが出たりします。新しいものにはない、深みのある質感があります。

  • 木製品:長年の間に自然なツヤが出ていたり、ひび割れがあったりします。

【ポイント】

手に取ってみて、「あれ?思ったより軽いな」と感じる場合や、不自然なツヤがある場合は、後から作られたものの可能性があります。


③ 箱や付属品をよく見る

骨董品は、本体だけでなく、それを収める**「箱」**も非常に重要です。

  • 桐箱(きりばこ):作者の名前や作品名、由来が書かれている箱は、その品物の「証明書」のような役割を果たします。

  • 鑑定書・識箱(しきばこ):専門家が鑑定したことを証明する書類や、作品の内容を記した箱が付いていると、価値が高まります。

【ポイント】

作品と箱、付属品はバラバラにせず、必ずセットで保管しておきましょう。特に桐箱は、それだけで価値がある場合もあります。


3. 「これは本物?」と思ったら…

上記の方法で「もしかして?」と思ったら、すぐに捨てたり売ったりせず、専門の鑑定士に相談することをおすすめします。

  • 写真査定サービスを利用する:多くの骨董品買取店が、LINEやメールで写真査定を行っています。無料で手軽に、おおよその価値を知ることができます。

  • 持ち込み査定を依頼する:近所の骨董品店や買取店に直接持ち込んでみましょう。鑑定士が実際に見てくれるので、より正確な情報を得られます。

まとめ:あなたの「お宝」を見つけよう!

骨董品の世界は、知れば知るほど面白くなります。今回ご紹介した簡単な見分け方を参考に、ぜひご自宅にある古いものや、フリマサイトで見つけた品物をチェックしてみてください。

もしかしたら、あなた自身がまだ気づいていない「お宝」が、目の前にあるかもしれませんよ。