あなたのお家にもお宝が!?骨董品の種類別特徴を解説!
骨董品と聞いて、何を思い浮かべますか? 陶器のお皿、掛け軸、古い家具…。骨董品にはさまざまな種類があり、それぞれに独自の歴史と魅力があります。
今回は、骨董品の中でも代表的な3つの種類に焦点を当て、その特徴と価値を見極めるポイントを分かりやすくご紹介します。
1. 陶器・磁器(焼き物)
焼き物は、その土地の土や窯の技術が反映されるため、地域ごとに異なる特徴を持ちます。
陶器: 粘土を主原料としており、厚みがあり、素朴で温かい風合いが特徴です。指で弾くと「コン」と鈍い音がします。
価値を見極めるポイント:
胎土(たいど): 器の裏側や底(高台)を見ると、土の色や質感がわかります。これが産地や時代を特定する重要なヒントになります。
釉薬(ゆうやく): 表面に塗られているガラス質の薬。その色やひび割れの入り方(貫入)も価値を左右します。
共箱(ともばこ): 作品と一緒に作られた箱です。作者のサインや印が押されていることが多く、作品の価値を証明する重要な付属品です。
2. 絵画・掛け軸
絵画や掛け軸は、作者の技術や時代背景を映し出す、美術的価値の高い骨董品です。
絵画:
日本画: 墨や岩絵具など日本の伝統的な画材で描かれたもの。
西洋画: 油絵や水彩画など、西洋の技法で描かれたもの。
掛け軸: 絵や書を紙や布に貼り付けて、壁に掛けて鑑賞できるように表装したもの。書、絵、書と絵を合わせた作品に分類されます。
価値を見極めるポイント:
筆跡と印: 本物の絵画は、作者独自の筆のタッチや、落款(らっかん)と呼ばれる印が押されています。
経年劣化: 本物は年月を経るにつれて、紙の色がくすんだり、インクがにじんだりします。逆に、不自然なほどきれいな状態のものは、偽物の可能性があります。
3. 家具(アンティーク家具)
古い家具は、その時代の流行や職人の技術を物語る、生活の歴史を感じられる骨董品です。
特徴:
複雑な装飾: 曲線や彫刻など、手作業による複雑で美しい装飾が施されていることが多いです。
厳選された素材: オーク(ナラ)やウォルナット(クルミ)など、質の高い木材が使われています。
価値を見極めるポイント:
状態の良さ: 構造的にしっかりしているか、大きな欠けやひび割れ、虫食いがないかを確認しましょう。自然な摩耗は、歴史の味わいとして評価されます。
様式: ルイ15世様式やアールデコ様式など、特定の時代に流行したデザインの家具は、希少性が高まることがあります。
まとめ
骨董品は、それぞれの種類に独自の魅力と価値があります。「これは…」と思う骨董品を見つけたら、まずはその特徴をじっくり観察してみましょう。
ご自宅に眠っている古い品物が、もしかしたら驚くような価値を持つお宝かもしれません。少しでも気になったら、一度専門の鑑定士に相談してみることをおすすめします。