願書の封筒、これで完璧!手渡し・郵送どちらもOKな書き方とマナー
受験シーズンになると、頭を悩ませるのが「願書の封筒の書き方」ですよね。「どう書けばいいの?」「手渡しする時はどんな色がいいの?」「失礼にならないかな…」など、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
願書は、あなたの第一印象を決める大切な書類です。どんなに内容が良くても、封筒の書き方で「雑な人」と思われてしまってはもったいないですよね。
この記事では、願書を提出する際の封筒の書き方について、手渡しと郵送それぞれのケースに分けて徹底解説します!封筒の選び方から、宛名の書き方、添え状の有無まで、細かな疑問もスッキリ解決。これを読めば、自信を持って願書を提出できるようになりますよ!
願書提出の前に!封筒選びの基本
願書を入れる封筒は、実は何でもいいわけではありません。まず、願書自体に指定の封筒が付属している場合は、必ずそれを使用してください。指定がない場合や、複数の書類をまとめる必要がある場合は、以下のポイントを参考に選びましょう。
- 色: 白または薄いクリーム色など、清潔感のある落ち着いた色を選びましょう。ビジネスシーンでも使われる一般的な色で、受け取る側に良い印象を与えます。キャラクターものや派手な色は絶対に避けましょう。
- サイズ: 願書や同封する書類が折らずに入るサイズを選びます。A4サイズの書類が多い場合は、「角形2号(A4が折らずに入る)」や「角形A4号(A4を折らずにぴったり入れられる)」が一般的です。書類が中で動いて折れたりしないよう、ぴったりのサイズを選ぶのがおすすめです。
- 素材: 薄すぎる素材は中身が透けてしまったり、安っぽい印象を与えたりする可能性があります。厚手のしっかりとした素材を選び、丁寧な印象を心がけましょう。
願書の封筒の書き方【郵送編】
郵送で願書を送る際は、特に正確さと丁寧さが求められます。
1. 宛名面(表面)の書き方
- 郵便番号: 封筒の右上に正確に記入します。
- 住所: 郵便番号の下に、都道府県名から建物名、部屋番号まで省略せずに正確に記入します。番地などは「-」ではなく「〇丁目〇番地〇号」と書く方がより丁寧です。
- 宛名: 住所より少し大きめの文字で、中央に書きます。
- 学校名・会社名宛の場合: 「〇〇学校御中」のように**「御中(おんちゅう)」**を使います。組織全体への敬称です。
- 担当部署宛の場合: 「〇〇部御中」または「〇〇部 御担当者様」のように書きます。
- 個人名宛の場合: 「〇〇様」と書きます。もし担当部署名が分かれば、個人名の前に部署名を入れても良いでしょう(例:〇〇部 〇〇様)。
- 「行」「宛」の訂正: もし相手から送付されてきた封筒に「行」や「宛」が印刷されている場合は、二重線で消してその横または下に**「御中」や「様」**と書き直しましょう。
- 縦書きか横書きか: 願書提出用の封筒は、一般的に縦書きが基本です。横書きの指定がない限り、縦書きで統一しましょう。
- 赤字で「願書在中」: 封筒の左下に、縦書きで赤字で「願書在中」と記入し、定規を使って四角く囲みます。これは、中の書類が重要であることを示すためのものです。インクのにじみにくい油性ペンなどを使いましょう。
2. 差出人面(裏面)の書き方
- 郵便番号: 封筒の上部に記入します。
- 住所: 封筒の中央よりやや左寄りに、都道府県名から建物名、部屋番号まで省略せずに記入します。
- 氏名: 住所の下に、表面の宛名よりやや小さめの文字で、自分の名前を記入します。
- 日付: 封筒の左上(または氏名の上)に、投函する日付を記入するとより丁寧です。
- 封字: 封筒の口を閉じる際に、中央に「〆」「封」「緘」のいずれかの字を書きましょう。これは「確かに封をしました」「中身を確認しました」という意味があります。
願書の封筒の書き方【手渡し編】
手渡しの場合も、基本的には郵送と同じように丁寧に書くのがマナーです。ただし、いくつか異なる点や注意点があります。
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色: 郵送と同様に、白や薄いクリーム色など、清潔感のある落ち着いた色の封筒を選びましょう。手渡しだからといって、カジュアルな色や素材を選ぶのはNGです。
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郵便番号枠: 郵便番号は不要です。郵便番号枠があっても書かずに空けておきましょう。
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切手: 当然ですが、切手は不要です。
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「持参」と書く: 封筒の左下に赤字で「願書在中」と書くのは郵送と同じですが、手渡しの場合はその下に「持参」と付け加えるのが一般的です。
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封字はしない: 手渡しの場合、その場で内容物を確認される可能性があるため、封字(「〆」など)はしないのが基本です。封筒の口は軽くのり付けするか、開けたままで持参し、指示があればその場で封をするようにしましょう。
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クリアファイルに入れる: 願書が入った封筒が折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルに入れてからカバンに入れるようにしましょう。面接などで担当者に渡す際は、クリアファイルから出して封筒のみを渡すのがスマートです。
願書に添え状は必要?
基本的には、願書はそれ自体が正式な書類なので、添え状は必須ではありません。特に、学校の募集要項などで添え状の指定がない限り、無理に用意する必要はないでしょう。
ただし、もし複数の書類を同封する場合や、より丁寧な印象を与えたい場合は、簡単な添え状(送付状)を付けることもできます。その際は、以下の点を簡潔に記載しましょう。
- 日付
- 宛名(学校名、部署名、担当者名)
- 自分の氏名、連絡先
- 同封書類の一覧(願書〇部、調査書〇部など)
- 簡単な挨拶と、書類送付の旨
添え状を付ける場合も、あくまで簡潔に、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
最終チェック!失敗しないための確認リスト
願書を提出する前に、もう一度以下の項目をチェックしましょう!
- 誤字脱字がないか: 特に学校名や氏名、住所は慎重に確認!
- 記入漏れがないか: 願書本体だけでなく、封筒にも必要な情報が全て書かれているか。
- 汚れていないか: 封筒にシミやシワ、指紋などがついていないか。
- 文字は丁寧に書かれているか: 殴り書きではなく、楷書で丁寧に。
- 赤字は間違っていないか: 「願書在中」が正しく書かれているか。
- 手渡しなら封字はしない: 郵送なら封字をする。
- 切手は正しく貼られているか(郵送の場合): 料金不足がないか確認。
- 指定の封筒や書類は全て揃っているか: 最も重要!
まとめ:丁寧な準備が、未来への第一歩!
願書の封筒の書き方は、決して難しいものではありません。しかし、一つひとつのマナーやルールを理解し、丁寧に準備することで、あなたの真剣な気持ちが相手に伝わります。
今回ご紹介したポイントや例文を参考に、自信を持って願書を提出してくださいね。あなたの努力が実を結び、素晴らしい未来へと繋がることを心から願っています!