ツバメが巣を作る前兆は?あなたの家に「下見」に来ているかも!
ツバメが巣を作る前兆や、事前に防ぐための効果的な方法について、詳しくご紹介しますね。可愛いツバメですが、いざ巣を作られるとフンによる汚れや衛生面が気になる方も多いはず。ツバメと上手に付き合いながら、快適な環境を守るためのヒントをお届けします!
春から夏にかけて、私たちの身近な場所でよく見かけるツバメ。実は、巣を作る前にいくつかのサインを出しているのをご存知ですか?これらの前兆に気づけば、早めに対策を立てることができますよ。
1. 泥や小枝をくわえて飛んでいる
ツバメは泥と枯れ草や小枝などを唾液で固めて巣を作ります。もし、ツバメが口いっぱいに泥や小枝をくわえて家の周りを飛んでいるのを見かけたら、それは「そろそろ巣作りの準備を始めるぞ!」というサインかもしれません。特に、土のある場所とあなたの家との間を行ったり来たりしている場合は要注意です。
2. 特定の場所に頻繁に止まる
ツバメが、軒下や玄関の上、ベランダの隅など、特定の場所に何度も止まったり、その場所で羽繕いをしたりしている場合、そこを「巣作りの候補地」として品定めしている可能性があります。じっと観察して、巣作りに適した場所かどうかチェックしているんです。
3. 壁に泥を擦り付ける仕草が見られる
もし、ツバメが壁に泥を少量だけ擦り付けるような仕草を見せたら、それはもう巣作りの第一歩を踏み出した証拠です。これは「仮止め」のようなもので、本格的な巣作りの準備段階に入っていることが多いです。この段階で気づければ、まだ間に合う可能性が高いですよ。
4. 複数羽で縄張り争いをしている
ツバメは縄張り意識が強い鳥です。もしあなたの家の周りで複数のツバメが追いかけっこをしたり、鳴き合ったりしているのを見かけたら、それは巣作りに適した場所を巡って縄張り争いをしている可能性があります。勝利したツバメが、そこに巣を作るかもしれません。
ツバメの巣を事前に防ぐ4つの賢い方法
「ツバメには申し訳ないけれど、やっぱり巣は作ってほしくない…」そう考える方もご安心ください。ツバメが巣を作り始める前にできる、効果的な予防策を4つご紹介します。
1. 物理的にブロック!防鳥ネットやテグスを張る
最も効果的なのは、ツバメが巣を作りたい場所に物理的に侵入させないことです。
- 防鳥ネット: 軒下やベランダなど、ツバメが侵入しそうな場所に目の細かい防鳥ネットを張るのがおすすめです。見た目を損なわないように、目立たない色のネットを選ぶと良いでしょう。
- 釣り糸(テグス): ツバメが止まりそうな場所に、数本の釣り糸(テグス)を張るのも効果的です。ツバメは足元が不安定な場所には巣を作ろうとしない性質があります。透明なので、見た目もほとんど気になりません。
2. ツルツル滑って止まれない!養生テープやガムテープを活用
ツバメは、泥をしっかりと固定できるザラザラした壁面を好みます。そこで、壁の表面をツルツルにすることで、巣作りの意欲を削ぐことができます。
- 養生テープやガムテープ: 巣を作りそうな壁面に、ツルツルした面を外側にして養生テープやガムテープを貼っておきましょう。ツバメが泥を付けようとしても滑ってしまい、巣を作りにくくなります。広範囲に貼るのがポイントです。
3. キラキラで警戒!アルミホイルやCDをぶら下げる
ツバメは光るものを警戒する習性があります。
- アルミホイルやCD: ツバメが巣を作りそうな場所に、アルミホイルを細く切ってぶら下げたり、不要になったCDを吊るしたりしてみましょう。光が反射してキラキラと光ることで、ツバメが近づきにくくなります。風で揺れるとさらに効果的です。
4. ツバメが嫌がる匂いでブロック!忌避剤(きひざい)を試す
ホームセンターやインターネットで、鳥獣用の忌避剤が販売されています。ツバメが嫌がる匂いを発することで、近寄らせないようにします。
- スプレータイプ: 巣を作りそうな場所に直接スプレーするタイプや、置き型タイプなどがあります。効果の持続期間は製品によって異なるので、定期的に使用することが大切です。ただし、使用する際はご自身の体やペットへの影響がないか、十分に注意書きを確認しましょう。
もし巣を作ってしまったら?対処法と注意点
もしツバメが巣を作り始めてしまったら、以下の点に注意が必要です。
- 卵やヒナがいる場合は撤去しない: ツバメは鳥獣保護管理法で保護されており、卵やヒナがいる巣を勝手に撤去することは法律で禁じられています。違反すると罰則の対象となる可能性があります。もし巣の中に卵やヒナがいる場合は、巣立ちを見守ってあげましょう。
- 空になった巣は撤去可能: ヒナが巣立って空になった巣は、撤去しても問題ありません。来年も同じ場所に巣を作らせないためにも、きれいに掃除して撤去しておくことをおすすめします。
- 専門業者への相談も検討: ご自身での対策が難しい場合や、すでに被害が深刻な場合は、鳥獣対策の専門業者に相談することも一つの手です。
ツバメが巣を作るメリット・デメリット
ツバメが巣を作ることは、デメリットばかりではありません。
メリット
- 害虫駆除: ツバメは害虫(蚊やハエなど)を食べてくれるため、害虫対策になります。
- 縁起が良い: ツバメが巣を作る家は「縁起が良い」「商売繁盛」の象徴とされており、古くから人々に親しまれてきました。
デメリット
- フンによる汚れ: 巣の下に落ちるフンは、玄関や壁、洗濯物を汚す原因になります。
- 衛生面: フンには病原菌が含まれている可能性があり、衛生面での懸念があります。
- 鳴き声: 早朝からヒナの鳴き声が響き渡ることもあります。
まとめ
ツバメの巣作りは、家主にとっては悩みの種になることもありますが、ツバメも一生懸命子育てをしていることを理解し、上手に共存することが大切です。ご紹介した前兆を早期に察知し、適切な予防策を講じることで、ツバメとあなたの家、両方にとって快適な環境を保つことができます。