突然の停電でも慌てない!IT企業が取るべきサーバー保護策のチェックリスト
IT企業にとって、停電は単なる業務停止リスクではありません。サーバーがダウンすると、顧客情報、事業データ、サービスそのものが停止し、信頼の失墜や多額の損害につながります。
「もし停電が起きたら、大切なサーバーはどうなるの?」
今回は、IT企業が停電時にサーバーを守るために取るべき保護策を、初心者にも分かりやすくチェックリスト形式でまとめました。
ステップ1:非常用電源の確保
サーバー保護の第一歩は、安定した電力供給を確保することです。
UPS(無停電電源装置)の導入:
瞬間的な停電や電圧の変動からサーバーを守る最も基本的な保護策です。UPSは、バッテリーを内蔵しており、停電が起こっても一定時間サーバーに電力を供給し続けます。これにより、データの破損やシステムの強制終了を防ぎ、安全にシャットダウンする時間を稼ぐことができます。
自家発電機の設置:
長時間の停電に備えるには、自家発電機が有効です。発電機を導入することで、何時間でもサーバーを稼働させ続けることができ、事業の継続性を高めることができます。
ステップ2:データのバックアップ体制
どれだけ電源対策をしても、万が一のリスクはゼロにはなりません。大切なデータを守るためには、バックアップが不可欠です。
定期的なバックアップ:
毎日、毎週など、定期的にデータをバックアップするルールを決めましょう。
バックアップデータの分散保管:
バックアップデータは、同じ建物内ではなく、別の場所にも保管しましょう。火災や水害などの災害で物理的に被害を受けた場合でも、データを守ることができます。
クラウドサービスの活用:
クラウドサーバーは、専門のデータセンターで厳重に管理されているため、自社で対策するよりも安全性が高い場合があります。重要なデータは、クラウドにも保存することを検討しましょう。
ステップ3:冷却対策
サーバーは熱に非常に弱いです。停電で空調が停止すると、サーバーが熱暴走を起こし、故障するリスクが高まります。
冷却機能付きラックの導入:
ラック自体に冷却機能があるものを選ぶことで、停電時でもサーバーの温度上昇を抑えることができます。
換気システムの見直し:
サーバー室の換気システムが、停電時にも稼働するようになっているか確認しましょう。
緊急時のマニュアル作成
最後に、これらの対策を効果的に機能させるためには、緊急時のマニュアル作成が欠かせません。
役割分担の明確化:
停電が起きたときに誰が何をすべきか、役割を明確にしておきましょう。
連絡先リストの共有:
電力会社やサーバーの保守担当者、そして従業員の連絡先リストを、紙でも保管しておきましょう。
まとめ
IT企業にとって停電は、事業の存続に関わる重大なリスクです。今回ご紹介したサーバー保護策を参考に、あなたの会社も「もしも」の事態に備えて、大切なサーバーとデータを守るための万全な体制を整えてくださいね。